ぐらんぎにょーる

だれかの役に立てたらいいな

出産記録⑦術後から退院まで

 

 

帝王切開を終え病室に帰ってきました。

わたしは追加料金を払ってトイレ付きの個室に入れました。

 

帝王切開

 

右腕には輸血ルート、パルキシオスメーター

左腕には輸液、抗生剤、子宮収縮剤ルート、血圧計

両脚には血栓予防のマッサージ機

右下腹部にはドレーン管(腹水を抜くため)

尿道には残置尿道カテーテル

背中には麻酔針と管

 

1ミリも動けません(笑)まぁ動く必要ないんですけど。トイレすら行く必要は無いですからね。

 

輸血をするにあたって採血をしたのですが、ヘモグロビン値が5ということで(貧血気味の非妊娠女性の約半分だそうで)6単位(600mlくらい)輸血することになりました。3回に分けて輸血されたのですが、アレルギー反応が出た時のために毎回助産師さんが15分見守ってくれます。

 

術後ハイのわたしは喋る喋る…髪色の話とか仕事の話とか…助産師さんもノリノリで喋ってくれました。

その中で「あーじゃあおっぱいチェックしてみますか〜」ってことで、おっぱいを摘まれ手絞りされます。

すると何ということでしょう…!産んでからまだ2時間ちょっとなのに薄い黄色い液体がにゅーっと出てくるではありませんか!

助産師さんに「すごい!初めてなのにちゃんと出てる!だいたいは馴染む程度なんですけどね、ちゃんと開通して量も出てますよ〜」と褒めてもらいました。わたしのおっぱい偉い!そして人体は神秘すぎる…出産前は1滴も出なかったのに。

 

背中には麻酔針がまだ刺さっています。皮膚側の痛みが激しいときには麻酔が入った容器のスイッチを押すことで少し痛みが緩和されます。

↓この巾着に入っていて常に首からぶら下げます

f:id:Cenerentola:20211027210153j:image

この麻酔は後陣痛(子宮が元の大きさに戻ろうとする)の痛みには効かないのでロキソニンが処方されます。

わたしは外傷的な痛みには結構強い方なので、そこまでお世話になることはありませんでした。痛みに弱い人はすぐ麻酔が空っぽになるようで。

 

夫は赤ちゃんの入院手続きと説明を受けるためにしばらく病院にいました。そしてNICUに入った赤ちゃんと対面、動画を撮って送ってくれました。人工呼吸ながらも息をしていて一安心でした。

手術で呼ばれたのが14時くらいで、病院を出たのが22時近かったと思います。お疲れさま。

 

NICUの先生がやってきて、わたしにも赤ちゃんの容態説明をしてくれました。でも、極度の貧血で何言っているかちゃんとは理解していなかったと思います。

 

4日間に及ぶ陣痛でヘトヘトだったわたしはその後熟睡しました。仰向けで寝られることに感動しました!!!

 

退院まで

 

さて、翌日から早期離床のため身体を起こします!お腹に力が入らない違和感。パラマウントベッドの力を借りながらベッドの縁に座ります。助産師さんにめちゃくちゃ褒められました(笑)痛いけど、陣痛よりはマシ!!!両脚のマッサージ機を取り、室内のトイレまで歩けることが確認されたので尿道カテーテルは外されました。

 

何より早く動けるようになってNICUに行って赤ちゃんに会いたかったんですよね。その一心でした。

 

まだ長距離歩けなかったので車椅子でNICUにつれていってもらいました。

 

親子の絆っていうんですかね、不思議なことが起きました。NICUにはたくさんの赤ちゃんがいます。どこに自分の赤ちゃんがいるかなんて分からない、ましてや顔すら夫からの写真と動画でしか見ていないはずなのに不思議と「あ、あそこにいる」とわかったんですよ。

やっっっっっっと会えた……!涙がポロポロ出てきます。保育器から出ることができ、挿管も抜かれ自発呼吸になっていました。抱っこもさせてもらえて幸せでした。今も思い出して泣きそう。

 

30分くらい抱っこしてわたしは病室に戻ることになります。よーし早く動けるようになるぞ〜!

 

まず輸血ルートが外されます。

翌日ドレーンが抜かれます。

その翌日麻酔針が抜かれます。

シャワーも解禁!!!誘発分娩3日目以来のシャワーでもうさっぱりすっきり!!!幸せ!!!

 

この間も1日3回の抗生剤点滴、1日2回の血栓予防の注射、1日1回の採血はあり、なかなかにハードスケジュールでした。点滴の差し替えはうまくいかず4回連続失敗され、両腕は穴とアザと絆創膏だらけでした。

 

NICUにも通います。直でおっぱいを吸わせてみたり、ミルクをあげたり、沐浴の様子を見学したり。赤ちゃんの状態が安定せず、毎日何かに引っかかって母子同室にはなれませんでした。赤ちゃんと同室になれない寂しさ虚しさを感じていたので、大部屋でなく個室を選んで正解でした。

 

赤ちゃんと同室になれない間、極度の貧血で頭は働かない、指にも力が入らない中で山のように積み上がった入院や扶養や諸々の書類を捌いていました。危うく出生届の名前を誤字るところでした(汗)

 

産後4日目にようやくわたしの病室で一緒に過ごせるようになりました。

お世話をするためにはロキソニンを飲まないとちょっとしんどかったです。抱っこをしたときにちょうど頭がくるあたりに点滴のルートがあったので抱っこするたびそこが激痛でした。もうそこしか点滴刺さなかったんですよ(涙)

 

よく飲み、飲めば寝る赤ちゃんだったのでそのあたりは大変助かりました。おっぱいも吸うのが上手なので退院した今のところおっぱいトラブルはありません。超絶おっぱい星人になりましたが……(笑)

産後5日目に見るからに黄疸が強くなってきたので、たくさん飲んでたくさん排尿をしないと同日退院は難しいと言われ、たくさん吸わせました。わたしの睡眠時間と引き換えに……

 

NICUの先生が病室にやってきて赤ちゃんの症状を説明されました。「お母さんの方がひどそうだ」なんて心配されました。そりゃあ極度の貧血なのに母乳あげていたらそうなりますよ。おっぱいをあげるたびに気を失いそうになっていました。脳内クラクラするんですよね。赤ちゃんは予後特に配慮することなく、普通に暮らせるそうです。よかった!

 

退院前日、わたしの点滴はようやく外され、赤ちゃんの黄疸も正常値まで落ち着き同時退院決定です。やった!

この頃産後クソメンタルにやられて、突如涙がポロポロ出て止まらなくなる現象も起きてました。心理士さんが部屋に来て話を聞いてくれました。きっと時が解決してくれるんだろうなぁ。がんばろ。

 

ということで(?)無事母子共に退院しました✌︎('ω')✌︎お産って命懸けだなってつくづく思います。赤ちゃんに会えてよかった。生きててよかった。

現在赤ちゃんは大きく大きく育っています!泣く力も強くなって安心を通り越しオイオイになってます(笑)

 

書ききれなかったこと等は⑧に書きたいと思います!

 

⑧に続きます。出産記録最終回です!