誘発分娩3日目
いい加減終わらせたい。
この日は新月だったので引力にあやかって今日こそは!と意気込んでいました。
6:00頃やはりシャワーで呼ばれます。このシャワーの後数日入れなくなるなんて…(涙)
この日は珍しく?女医さんでした(今までの担当は男性医師)
内診すると「4cmか…バルーン入れましょう!」とのこと。えっ!外来では4cm開大まで行ったらあとは促進剤って言っていたじゃない???えっ聞いていた話と違うけど!!!
ということで150mlバルーン(メトロ)を入れられました。バルーンとは生理食塩水あるいは蒸留水を入れた風船を子宮口に挟ませ、開かせるというものでした。
激痛!!!!!!!!!
ただただ入れられただけなのに涙が止まらなくなるほど痛くて、声にならない叫び声をあげました。
「あと30分したら促進剤始めますね〜」なんて言い残し去る女医…⚪︎すぞ?と何万回も心で唱えました。
そして始まる促進剤投与…あっという間に3分間隔くらいの本陣痛に繋がり悲鳴…悲鳴…
「取ってほしい」「痛い」「もう(お腹を)切ってほしい」しか叫べず。
1時間に1回程度女医が来て子宮口のチェックをします。わたしは辛すぎて「切ってください」と懇願するものの「切れないから我慢してね〜」と言って去っていきました。
何リットルの涙だ…誇張なく3リットルくらいひたすら泣いていたのでは……
子宮口を柔らかくするためブスコパンを筋肉注射されました。ブスコパンって胃痛に効くイメージだったけど、こういうことにも使われるのね…。
叫びながら耐えます。耐えていないけど。
でもね母体って不思議なもんで1mmも胎児が下に降りてきていないの、わかるんですよ。何のために痛みを与えられているのか。
お昼すぎに女医と男性医師(ベテラン風)がきました。女医の見解では「まだだね〜」とバルーン延長のようでしたがベテラン男性医師は「もういいんじゃないか」とのことで抜くことに!!!神!!!そして女の敵は女だな!ホント!!!
子宮口6cm、昨日と同じです。
バルーンは抜かれても強烈な陣痛が襲ってきて叫び倒します。
趣味のカラオケのおかげで?腹式呼吸で叫んでいたので喉は潰しませんでした✌︎
そこから3時間、叫んで吐いて柵にしがみついて1mmも進まない陣痛に耐えます。
別の女医がきて、内診をします。「ちょっと今日はがんばろうか〜」と一晩決死作戦を醸し出されます。5分後「やっぱり中止で!」と。
こっちは6時間過強陣痛レベル(一時はそうだった)耐えたのに「中止」の一言で終わってしまう…ケアのような言葉も無く。女の敵は女だ!!!!
2時間くらい泣き続け、夫にも電話して泣き続け、ちょっと落ち着いたかな…。
促進剤投与後も陣痛は止まらず、ずっと本陣痛…この日はお昼も夜ご飯も痛すぎて食べられませんでした。
夕方頃「あーなんか寒気がするなぁ」と感じていました。分娩室暑いから冷えたかなぁなんて。検温すると37.3℃、微熱でした。
どんどん悪寒はひどくなります。気がつくと38.3℃まで上がり、胎児も頻脈になりました。
あーーー感染だ。
わたしの体力は限界だし、赤ちゃんも疲れてきている。どっちか死ぬなぁと悟りました。
夜勤の女医に診察してもらうと、おそらく内診をしていく過程のなかで感染したのではないかとのこと。もはやこの頃には内診や器具挿入が恐怖でしかなく、なにかをされそうになるとかなり身構えてしまいました。色々配慮してもらい菌の検査等々をしました。
そして「切ってください」と懇願します。「今は夜間だから安全面を考慮すると帝王切開はできない。ただ明日に申し送っておく」とのことでした。ちょっと内診ホッとしました。終わりが…見えた…!!!
高熱なので陣痛室から分娩室へ隔離、帝王切開を視野に入れて絶飲食が始まりました。
進まないお産なのに陣痛だけはご立派にきてくれて、一晩叫び倒しました。事情を知らない助産師さんたちが「よーし内診してあげるからねぇ」と親切心で来ますが、それをすると1分間隔になるのでぜひやめていただきたかったですね。
一睡もできず、1mmも進まず(途中で子宮口5cmまで縮む)、夜があけました。
誘発分娩4日目に突入します。
⑤に続きます。