ぐらんぎにょーる

だれかの役に立てたらいいな

出産記録⑤誘発分娩チャレンジその4

 

②-④では1mmもお産が進まなかった誘発分娩について書いてきました。

誘発分娩って私費診療なんですよね。医療費100%なんですよ。つまり何が言いたいかと言いますと、なーーーんにも進展がなかった3日間、失ったのはわたしの体力と精神力と

14万円…

 

医療費欲しさにずっとチャレンジさせているのかと思うほどでした。

夫は3日目夜大激怒。

 

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育児に対して不安はなかったわたしでしたが、この痛みを終えたあと我が子をかわいいと思えるのか、そっちで不安でしたね。あと死ぬ覚悟。

 

さて誘発分娩4日目に突入します。

 

誘発分娩4日目

 

一睡もできず、高熱は下がらず、内診されるたびに強まる陣痛…モニターを見ると外側陣痛100を超えて…意識も朦朧としていました。

シャワーなんて入れなかったです。動けなかった。

 

8:30男性医師3人が診察にきました。人工破膜のためにエコーをします。人工破膜とは字の如く、人工的に破水させ分娩を誘発させます。破水した際に胎児より先に臍の緒が飛び出てこないかチェックするためにエコーをしたんですよね。その危険性は無い!ということで破膜です。お股があったかい水がジョワーーーーーーーっと出てきました。と同時に重い何かがそれと共に降りてくる感覚。腰が砕ける……(涙)

 

人工破膜することでお産はちょっと進みますが、わたしが高熱を出し、胎児も頻脈だった経緯から「今日中に終わらせます」とのこと。羊水で守られていない胎児を長いこと菌に晒すわけにはいかないんですよね。でも今日中なら…がんばれる…かも……

 

そして促進剤投与が始まります。

陣痛の波が来るたびに腰が砕けるというか剥がされるというか、その痛みに耐えます。深呼吸なんてできません。声出しながら「うーーーーーーうーーーーー」と息を吐くしかできません。外側陣痛100を超えると叫ぶしかできません。ここ数日ろくな睡眠も取れず、ご飯も食べられず、おまけに高熱で意識は朦朧。痛いけど、どんどん促進剤は増やされる。叫ぶ。切ってくれと。そして陣痛で叫び、痛みで痙攣し、波が終わると気絶するというサイクルを繰り返していました。

 

1時間に1回医師が診察にきます。「切ってください」と懇願します。「痛いのは必要な痛みだから…今すぐは切れない」と一蹴されます。この頃からどうやって死のうか考え始めます。陣痛室で首を吊ってやろうと。「殺してくれ」ともお願いしました。「死にたい」とも。

既往歴に不安障害や迷走神経反射を起こしやすいことは予め伝えてあったんですけどね、そのあたりのケアみたいなのってしてもらえないんですね。病気じゃないからなのかなぁ。

 

子宮口7cmから開大しません。胎児は少しずつ下がってきてはいるようでした。内診で頭が指先に触れるようでした。しかしそこから一向に進みません。3時間耐えました。

 

念願の…(?)

 

12時付近の診察。ついに動きます。

子宮口が7cmから開かないこと、胎児が降りてきてはいるが回旋異常を起こしていること、わたしの体力がもう無いに等しいこと、これ以上誘発をかけても進まないと見込まれたことから帝王切開をしましょう」と言われました。

胎児は産道を通るときにくるっと回りながら(たしか顔が下?)出てくるのですが、わたしの赤ちゃんは大きく、先生が内診でグイッと向きを変えてみようともビクともせず…(笑)

 

もう終わる…やっと解放される…

促進剤投与は中止され、オペの準備が始まります。ただオペ室が開くまで待機、とのことでした。終わらない本陣痛……(涙)手術のため夫が病院に呼ばれます。終わるまで待機です。

 

わたしは心電図を取ったり、レントゲンを取ったり、下の毛を剃られたり、陣痛の合間に帝王切開の準備をしていきます。しかしなかなか呼ばれず。帝王切開決定から4時間近く待機しました。もうすぐ終わる…の一心でモニターの陣痛の山をチェックしながら「外側陣痛50くらいなら耐えられる…!」とうーーうーー言いながら1人耐えてました。たまに80-100になるときは叫んでいました←

 

16時をまわった頃、夜担当してくれる助産師さんがやってきて「あと15分で移動しますよ!」と、手術着に着替えさせられます。パン1で不織布だったかな?そして病室のベッドも運ばれてきます。それに乗ってオペ室まで運ばれます。面会はできないのですが、助産師の計らいで一瞬夫に会えました。泣いたり不安に思ったらはしませんでした。ただただ「いってくるね」と、そして直後に来た陣痛でうーうー唸っていました。

 

眩しいほどの照明、オペ室に到着です。

 

⑥に続きます。