vs麻酔
9:00頃あれよあれよと手術の準備が進んでいきます。
今回も横切り、局所麻酔で行いました。
脊髄くも膜下麻酔と術後もしばらく針を刺しっぱなしにして痛みを取る硬膜外麻酔の2種類の麻酔をします。
横を向いてエビのように背中を丸め、麻酔科医が処置をします。が、今回はなかなか入らず…見えてはいないのですが、おそらく針を入れているはずなのに入れられている感覚は押される感覚で、それも小さい積み木をぐぐぐっと背骨に入れるような…そんな感じでした。でも嫌な感じで背中を反ってしまうと処置できなくなるので、押される感覚に反発して背中を丸め続けなければならないのです。地味に痛い
なかなか入らず、苦しく、自然と涙が出てきてしまい、ずっと手を握ってくれていた美人助産師が涙を拭いてくれました。好❣️
麻酔が入ると仰向けになり、尿管カテーテルが入れられます。翌日まで抜去無し。
そして事件は起こる____
第一子の帝王切開中に麻酔が切れてしまう事件が起こったため、今回は少し強めの麻酔を使用したそうです。
それがわたしには合わなくて、足元から痺れて胸元まで麻酔が上がってきた瞬間、ものすごい吐き気が。
「吐きそう……」と全身が飛び上がるほどの胃痙攣を起こしそのまま連続嘔吐……首を横に向けるしかできず顔面輸液のゲロまみれ。麻酔科医が制吐剤を入れてくれ嘔吐はおさまりました。
全身寒く、意識が遠のく…気を10000%張っていないと目を閉じてしまう…局所麻酔なのに…雪山で「寝たら死ぬぞ!!!」ってこんな感じなのかなぁ…サチュレーション(血中酸素)も血圧もどんどん下がり、もはや何と戦っているのかと。頭上には麻酔科医がいるからいざという時はどうにかなるんでしょうけど、漠然とした恐怖感がありました。
酸素マスクをつけて手術スタート!血圧は2-3分ごとに自動計測されます。
手術中
目の前は不織布?でテント様にされ覆われて一面布でした。が、顔を右に向けると術野カメラ?ライトについていたカメラでお腹を映しているモニターが見えてしまい(笑)リアルタイムで自分のお腹が切られている様子を見ていました。結構グロ対策はある方なのですが、さすがに肌色が見えている状態を覗いて迷走神経反射でも起こしたらまずいのでほどほどにしていました。
体感10分くらい?したら「今から子宮を切りますね〜」と実況されました。サブの執刀医の先生が赤ちゃんの大きさにびっくりしていました。
そしてお腹から出す時にお神輿わっしょい!並にお腹をぎゅうぎゅう押されるんですよねオェエエ
9:28元気な産声が聞かれ、赤ちゃんが取り上げられました!!!すっごい元気なのと、出てきた瞬間おしっこしていたようで(笑)アプガースコア(新生児の生存能力評価)その他諸々の計測が行われます。
9:29胎盤が出されます。そして一気にアトニン(子宮収縮剤)を投与。子宮内部も吸い出されます。
計測が終わった赤ちゃんがわたしのそばまでやってきました!第一子はそんな余地なくすぐさまNICUに入院だったので嬉しかったです。
新生児は胎脂というあぶらで身体が守られているのですが、それがついたままの小さいおててをぎゅっと握りました。ほやほや。そして顔を見て思ったのが
「息子と同じ顔すぎるw」
コピペかと思いましたよ。さすが同じ日の精子と卵子だと。実質二卵性双生児。
アプガースコアの値もよかったようで助産師さんからは「NICUに行かなくても大丈夫そうである」旨を聞いてホッとしました。帝王切開の赤ちゃんはどうしても呼吸障害を持って生まれてくることが多いので。
赤ちゃんは先に手術室を出ました。
お腹からは内容物を吸う音が延々と聞こえてきます。さて弛緩出血はいかほどに。もう祈るしかない。なんだかホッとして疲れがどっと…疲れたな…終わったわ…そんなことを思いながら鎮静剤で寝かせてもらいました。どうか目が覚めますように。
そこから30分くらい?で目が覚めました。
生きてる〜!
とホッとして涙がボロボロ……子どもが生まれたときですら泣かなかったのに(「終わった…」の感情が強かった)無事意識が戻ったことに安心して涙が。
手術が終わり、病室に戻りました。
しばらく助産師さんが付きっきりで容態チェックをしてくれます。
心拍モニターとサチュレーション測る機械、酸素マスク、血圧計、背中には麻酔針、尿道にはカテーテル、輸液ルート、両脚には血栓予防のマッサージ機……
少しも動けない(笑)
麻酔の影響で自律神経がおかしくなり呼吸をするのを忘れてしまうようで(?)なかなかサチュレーション上がらず、深呼吸しても98には届かず…しばらく酸素マスクにお世話になっていました。
でも何より生きていてよかった、本当に。
術後だから顔パンパンに浮腫んでいるんだけど許して(笑)まだ血栓が肺にとんで死ぬこともあったので表アカウント(しょんちゃん垢)では呟かないようにしていましたごめんね。
④に続く。